ハッカー、盗んだETHの額より高額で返す
まるでどんでん返しの出来事が起こりました。ユーザーが仮想通貨を管理したり、追跡したり、分析したりできるCoinDashというツールに対し、謎のハッカーが盗んだイーサリアム(Ethereum/ETH)を再び返したのです。
2017年7月、CoinDashは初期のICOを開始した直後に、数百万ドルの価値のイーサリアムを盗まれました。この大きな損失の後、CoinDashは同等価格のCoinDashトークンを投資家に補償することを約束しました。
「これは私たちに投資してくださった方々とと私たちの両方にとって有害な出来事でしたが、だからと言って我々はプロジェクトを終わらせるつもりはありません。」と、CoinDash側は述べています。
驚くべきことに、疑いがかけられているハッカーが2017年9月に10,000ETH(約9億円、2018年2月時点)をCoinDashに返したものの、これだけでこの話は終わりません。
同社の製品発売前日の2018年2月23日、CoinDashは20,000ETH(約18億円、2018年2月時点)が奇跡的に会社に返却されたと明らかにしました。
CEOのAlon Muroch氏によれば、「ハッカーの行動は私たちのビジョンの実現を妨げるものではありません。
CoinDash製品の発売は、本来の予定通り、次週行われます。」とあくまで危険性が低いことを主張しています。
CoinDashは、同社の拠点があるイスラエルのテロ対策グループに通知し、「ハッカーのイーサリアムアドレスは追跡され、疑わしい活動について監視され続ける」と明らかにしました。
盗んだETHを返す理由
この出来事において、不思議なこととしては、盗まれたETHが盗まれた時よりもはるかに高価格で返されたことです。
つまり、CoinDashは盗まれたETHから利益を得ているのです。
この出来事に対する見解の一つに、盗まれたETHは内部で施策されたのかもしくは広告のためであったということがあります。
他にも、ハッカー達が、盗んだETHは「Fake_Coindash」とブラックリスト化されてしまったために、何もできない無価値なコインになってことに気づき返したという推測が飛び交っています。
なぜあなたはハッカーがCoinDashに盗まれたETHを返却したと思いますか?誰かが推測するように、それは自作自演の出来事だと思いますか?