アメリカの銃社会をブロックチェーンで安全に

アメリカの銃社会をブロックチェーンで安全に

ブロックチェーンは様々な業界で世界的に活用され始めています。仮想通貨が今後も存続するかどうかは誰も分かりませんが、ブロックチェーンはおそらく今後も活用され続けるのは間違いないでしょう。

そんなブロックチェーンですが、今回はアメリカで深刻な問題となっている拳銃をブロックチェーンで管理するという新しい試みを紹介します。

皆さんご存知の通り、アメリカは銃社会です。しばしば銃規制に関する議論が起こっていますが、未だに拳銃の購入が一般市民でも可能な社会になっています。最近、フロリダの高校で銃乱射事件が発生し、17人が死亡しました。この事件により、アメリカでは銃規制の話題が再び注目されています。

そんなアメリカで、ブロックチェーンを活用して拳銃の所有者情報を管理する方法が大学教授によって立案されました。拳銃の所有者情報は、ブロックチェーン上でトランザクションが発生するのと同様の方法で管理されます。

ワシントン州立大学の教授であるThomas Heston氏は、2017年にブロックチェーンを使って拳銃の情報を追跡する考えを示しました。

今回の拳銃管理に関するブロックチェーンの活用に関しては、一部のアメリカの議員が「ブロックチェーンの使用はプライバシーを侵害する」と主張し、反対しています。

Heston氏が作成した今回のプロジェクトのホワイトペーパーでは、いわゆるガンロッカーにブロックチェーン技術を用いることが紹介されています。ガンロッカーとは、拳銃を収納するための鍵のついたロッカーのことです。

Heston氏が考えるガンロッカーでは、所有者の指紋などの生体データをもとに認証を行います。人が銃を購入したい、または銃を所有したいと思えば、ガンロッカーに個人情報をアップロードすることができます。拳銃の所有権は、ブロックチェーンのトランザクションが発生するのと同様の方法で管理され、拳銃の取引は、データ所有者の分散したグループによる検証が必要になります。

しかし、多くのアメリカの議員がこのような取り組みに対して懐疑的なのも事実です。例えば、アリゾナ州では2017年に法律を制定し、拳銃の追跡における分散技術の使用を禁止しています。ミズーリ州もまた、同様の法案を検討しています。

アメリカの銃規制に関する論争に対する解をブロックチェーンが導くかもしれません。今後も注目していきましょう。

参考