「リスクってどんな仮想通貨?」
「特徴や将来性が知りたい!」
こんな気持ちを抱いていませんか?
リスクは国内取引所コインチェックが取り扱っていたこともあり、日本人の人気が高い仮想通貨です。この記事では、仮想通貨リスクについて、その概要や特徴、将来性を徹底解説しています!
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
リスク(Lisk)とは?

まずはリスクがどのような仮想通貨なのか、その概要や特徴を確認していきましょう。
プラットフォーム型の仮想通貨
リスクはイーサリアムやネオといった仮想通貨と同様に、リスクのプラットフォームを使いアプリケーション開発を行うことを目的として発行されました。
発行枚数に上限はなく、2019年1月現時点でおよそ1億枚発行されています。2016年に公開されプロジェクトがスタートしましたが、アメリカのソフトウェア大手マイクロソフトが出資したことでも話題となりました。
Max KordekとOliver Beddowが開発者
リスクの開発者は仮想通貨関連の事業を行ってきた、Max KordekとOliver Beddowの2人によって行われています。また、本部をスイスに持っており、開発拠点はドイツのベルリンとなっています。
Max KordekとOliver Beddowは日本人向けのメディアでもインタビューを受けており、2人の考えやリスクの今後なども語っています。気になる方はそちらにも目を通してみてくださいね。
スマートコントラクト
リスクの特徴として、スマートコントラクトが実装されている点が挙げられます。
スマートコントラクトとは?
スマートコントラクトは、自動で契約を実行する仕組みのことです。身近な例では、自動販売機のように、商品受け取りまでを自動化したものが挙げられます。第三者の仲介なしでその契約の履行を行えるため、仲介業者が介入する既存のビジネスに応用できると注目を集めています。
スマートコントラクトは、仮想通貨イーサリアムに代表される機能です。現在までにスマートコントラクトを使ったさまざまなプロジェクトが、主にイーサリアムのプラットフォームを使いローンチしています。
リスクもその機能を実装し、プラットフォーム上で利用することができるのです。
サイドチェーン
サイドチェーンが実装されている点も、リスクの特徴として挙げられます。
サイドチェーンとは?
サイドチェーンはブロックチェーンの外側に、メインのチェーンとは別のチェーンを作ることで、ブロックチェーンにより拡張性を持たせる機能のことです。
具体的にどのようなことができるのか、以下で確認していきましょう。
ブロックチェーンのデメリットを改善できる

このように、通常のブロックチェーンではできない、柔軟な対応ができる点も、サイドチェーンの大きなメリットと言えるでしょう。
送金速度の向上
サイドチェーンを使うことで、メインのブロックチェーンでは処理が追いつかない取引も処理することができます。
仮想通貨では、取引数に処理機能が追いつかないことで、送金の遅延が発生するスケーラビリティ問題が大きな課題となっています。
開発言語Java Script
リスクの開発言語には、Java Scriptが採用されています。幅広い分野で使われている言語のため、多くのエンジニアがリスクのプラットフォームを使って開発を行うことができます。
リスクのマイニング方式DPoS(Delegated Proof of Stake)
リスクはマイニング方式にDPoSが採用されています。このマイニング方式では、投票で選ばれた101人の代表者がマイニング作業の承認を行う仕組みとなっています。
Voting(ヴォーティング)
リスクのマイニングでは、投票によって101人の代表者が決定されます。この投票のことを、Voting(ヴォーティング)と呼びます。
これはリスクのマイニング独自の呼称となっています
Forging(フォージング)
Forging(フォージング)は代表者に選ばれることで使えるシステムです。初期費用として30LSKの投資が必要となり、Forging(フォージング)によって代表者の中での自分自身の順位をあげることができます。
以上、リスクの概要や特徴について解説してきました。
リスクの将来性

ここからは、リスクの将来性を見ていきましょう。2018年のリスクのニュースをメインとして、分析していきたいと思います。
2018年8月リスクのメインネット移行
リスクは2018年の8月に、待望のメインネットに移行しています。メインネットに移行したことで、よりリスクの今後の将来たどり着きたいゴールに適した開発を行うことができます。
このニュースは、今後のリスクの将来性にとって非常にポジティブなニュースであると言えるでしょう。
2018年10月リスクがモバイルアプリ「Lisk Mobile」をリリース
2018年のリスクのニュースとして、リスクのモバイルアプリである「Lisk Mobile」がリリースされています。
現在の市場ではスマートフォン向けのようなモバイルアプリの方が普及しやすい環境にあるため、このニュースもリスクの今後にとって非常にポジティブなニュースと言えるでしょう。
リスクとマイクロソフト
リスクはマイクロソフトの法人向けクラウドサービス、WindowsAzureと提携しています。また、マイクロソフトがリスクに出資したことも、序盤で解説しましたが、この時の出資額は当時のレートでおよそ19億円分のビットコインとなっています。
このことからも、リスクに対してマイクロソフトがいかに期待をしているかがよくわかるでしょう。また、マイクロソフトは世界中に顧客を持っている非常に大きな企業です。今後、リスクを絡めたサービスがマイクロソフトから提供されることがあれば、世界規模での大規模な普及が見込まれます。
プラットフォーム型ではイーサリアムが群を抜いている
仮想通貨の種類の1つとして、そのネットワーク上でアプリケーションやシステムを構築する、リスクのようなプラットフォーム型のタイプがあります。
この中でも、イーサリアムはダントツの存在感を示しており、仮想通貨全体の時価総額の中でも現在3位となっています。ちなみにリスクは35位で、両者の時価総額の差額は1兆5,000億円もの開きがあります。
このことからもわかるように、今後のリスクの将来は、こうしたイーサリアムという強敵が立ちはだかっているのです。
それ以外にも、ネオやトロン、イオスといった仮想通貨も同じプラットフォーム型の仮想通貨で、リスクよりも高い時価総額を持っています。
こうした点から、リスクの将来性が必ずしも保証されているわけではないことがわかります。
サイドチェーンの優位性が薄れてきてる
リスクはその特徴の1つとしてサイドチェーンを実装している点があります。
しかし、近年このサイドチェーンの優位性が薄れてきています。以下で詳しく見ていきましょう。
クロスチェーンの登場
クロスチェーンとは異なるブロックチェーンを行き来できるブロックチェーンの新たな仕組みです。この機能を使うことで、他のプラットフォームで利用されているブロックチェーンと、自身のブロックチェーンに互換性を持たせることができます。
たとえば、仮想通貨のネオはクロスチェーンを導入する予定となっています。これによって、自身のプラットフォームで作成されたアプリケーションとイーサリアムのプラットフォームで作成されたアプリケーションを連動して利用することができます。
サイドチェーンよりもさらに拡張性が高く、現在多くのプロジェクトが稼働しているイーサリアムと互換性があることは、大きな強みといえるでしょう。
オフチェーンが主流となってきた
オフチェーンはブロックチェーンの外側にさらに別のブロックチェーンを作り、連動して使うことができる機能のことです。サイドチェーンもオフチェーンの一種であるということができます。
近年、このオフチェーンを使うことは仮想通貨の主流となってきています。サイドチェーンを利用するメリットとして、送金速度の向上などで送金詰まりが起こりにくいという点が挙げられます。しかし、オフチェーンを使うことで、同様のメリットを得ることができるのです。
たとえば、ビットコインに2017年に導入されたライトニングネットワークはその代表格として挙げられます。ライトニングネットワークでは、ブロックチェーンの外側にオフチェーンを利用した決済専用のチャンネルを作ることで、このチャネル参加者であれば無制限の即時送金が可能です。
さらに、このチャネルの作成自体も一番最初の取引記録のみがメインのブロックチェーンに記録され、他の取引記録はオフチェーンに記録されます。つまり、ブロックチェーンの課題であった送金詰まりが起こりづらいという特徴を持っているのです。
チャネルに参加していないと送金できないというデメリットはあるものの、サイドチェーンでの送金と比較しても速度や手数料面で大きな優位性を持っていることは間違いありません。
結論「リスクの将来性はあるが何が起こるかはわからない」
以上のことをまとめると、リスクには非常に高い将来性がありますが、必ずしも明るい未来が保証されているわけではありません。
マイクロソフトとの提携で、世界中に普及する可能性もあれば、
他のプラットフォーム型の仮想通貨に追いやられてしまう可能性もあります。
また、独自の機能であったサイドチェーンも、クロスチェーンやオフチェーンの台頭でその優位性が揺るぎつつあるのです。
こうした点からも、「リスクには将来性があるが何が起こるかはわからない」という結論を出すことができます。
以上、2018年のニュースなどをもとに、リスクの将来性について解説してきました。
リスクが購入できるおすすめの国内取引所

ここからは、リスクが購入できるおすすめの国内取引所を見ていきましょう。リスクは金融庁の定める仮想通貨のホワイトリストに登録されているため、国内でも取り扱いが可能となっています。
コインチェック
コインチェックは、大手金融企業のマネックスグループが運営する仮想通貨取引所です。
2018年1月に起こった、仮想通貨ネムの流出事件によって、コインチェックは大きな打撃を受けました。この時の被害額は、当時のレートで数百億円規模になっており、金融庁もこの事件以降、仮想通貨取引所の事業者全体を厳しく取り締まるようになりました。
当時は仮想通貨バブルの真っ只中で、取引所のCMなどで社会的な認知度も上がってきたタイミングであったことから、社会全体に大きなインパクトを与えたニュースとして話題になりました。
マネックスが買収
その後、ハッキング事件の被害の補填や、運営体制の見直しのために、金融大手企業のマネックスがコインチェックを買収しています。これによって、コインチェックはより信頼性の高い取引所として生まれ変わりました。
リスクとコインチェック
リスクを国内取引所でもっとも早く取り扱ったのはコインチェックです。コインチェックは使いやすいアプリで、大きな人気を持っており、多数のユーザーがコインチェックを使っていました。
これもあり、リスクは国内でも大きな人気を持っており、日本人の認知度も高い仮想通貨となっています。
2018年10月コインチェックが営業再開
金融庁の業務改善命令を受けて、コインチェックは一時的に新規のユーザー登録を禁止していました。しかし、先ほどのマネックスの買収で運営体制が強化されたこともあり、2018年10月に営業を再開しています。
現在は新規でのユーザー登録から取引まで行うことができるので、リスクを購入したいという方はぜひ登録して使ってみてくださいね!
ビットフライヤー
ビットフライヤーは株式会社bitFlyerが運営する仮想通貨取引所です。
国内最大規模の取引高
ビットフライヤーの特徴として、国内でもっとも大きな取引高を誇っている点が挙げられます。国内だけでなく、海外取引所と比較しても、世界レベルの取引高です。
これはビットフライヤー独自の特徴と言えるでしょう。
株主には大手企業が多数存在する
ビットフライヤーの期待度の高さを示すように、その株主には大手企業が多数います。たとえばSMBCやGMO、みずほ銀行や三菱東京UFJなどのメガバンクもその1つです。
これほどの大きな企業が名を連ねていることは、それだけビットフライヤーの将来性が高いということに繋がります。この信頼性の高さもビットフライヤーの魅力といえるでしょう。
法人向けサービスも展開
ビットフライヤーでは、個人向けの取引サービス以外にも、法人向けの仮想通貨決済サービスも導入しています。多様な事業展開をしている点もその特徴と言えるでしょう。
現在は新規顧客登録を停止中
ビットフライヤーは、2018年6月22日に金融庁の業務改善命令を受けて、現在は新規での顧客登録を停止しています。すでにビットフライヤーに登録している人だけが取引をすることが可能です。
また、公式発表などで新規登録の再開などのアナウンスもありません。
そのため、ビットフライヤーを使ってリスクを購入したい人は、登録が再度スタートするまで待つようにしましょう。
以上、リスクの購入におすすめの国内取引所を紹介しました。
リスクは将来性のある仮想通貨

以上、仮想通貨リスクについて解説してきました、いかがでしたでしょうか?
リスクは独自の機能を有しており、マイクロソフトなどの大企業も注目する仮想通貨です。その将来性には大きな可能性があるものの、一方ではイーサリアムなどの他のプラットフォーム型の仮想通貨に負けないために、さらなる力をつけていく必要があります。
今後のリスクの動向には要注目でしょう。みなさんもぜひリスクの今後を追いかけてみてくださいね!
通常、ブロックチェーンは記録の改ざんができないシステムとなっています。しかし、サイドチェーンを使うことで、メインのブロックチェーンの記録を変更したり、場合によってはサイドチェーンをメインのブロックチェーンへと切り替えることもできます。
たとえば、ブロックチェーンに対して悪質な攻撃があり、嘘の取引記録をつけられたとします。この場合でも、再度チェーン側からその記録を書き換えることができるため、こうした悪意のある攻撃を防ぐことができます。