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ビットコインの送金詰まりが発生する理由は?
ビットコインを他のウォレットに送金したり、取引所から自分のウォレットに出金したりする場合に、処理がいつまでたっても承認されないのは何故なのでしょうか?
ビットコインなどの仮想通貨では、送金や出金などの処理をノードと呼ばれるネットワークに参加したパソコンが行っています。
ビットコインの場合、ノードに送られてきた送金依頼は10分ごとにブロックというデータにまとめられて処理が行われており、このブロックに含まれる送金依頼が適切かどうかを調査する処理がマイニングなのです。
送金や出金依頼の処理が遅くなるのは、このブロック処理を行うリソースが不足することが原因です。
ノード内に存在するパソコンでは一定時間ごとにブロックを処理してブロックチェーンに取引情報を追記し続けていますが、どうしてもリソースは有限ですので、依頼が多くなると処理しきれずに後回しになってしまいます。
この処理待ちとなっている状態の送金依頼のことを送金詰まりや未承認トランザクションと言い、ビットコインでは2018年1月現在で10万件を超える送金詰まりが発生しているのです。
そんなビットコインの送金詰まりを解決すると言われているのが、Segwitとライトニングネットワークです。大変興味深い仕組みなので、下記のページをご参考ください。
ビットコインの送金詰まりが発生した場合の確認方法
送金依頼が実行されたかどうか確認したい場合には、どのような方法があるのでしょうか?
送金依頼の処理状況を確認する方法は、まず送金依頼を行ったウォレットまたは取引所で送金履歴を確認し、「トランザクションID」を調べます。
このトランザクションIDは、依頼した送金処理ごとに割り当てられるアドレスとなっており、下記のサイトで処理状況を調べることが可能です。
https://blockchain.info/ja
こちらのURLにアクセスし、右下にある検索ウィンドウに調べたいトランザクションIDを入力することで、送金依頼の状態を確認することができます。
表示された画面に「未承認の取引」と書かれている状態なら送金処理はまだ行われていません。
ビットコインの送金詰まりが発生した場合の対処方法
送金処理がなかなか行われない場合には、どうやって対処すれば良いのでしょうか?
ビットコインなどの仮想通貨では、1度申し込んだ送金依頼をキャンセルすることができません。
そのため、処理が行われるまでただ待ち続けるしか対処法は無いのです。
送金前なら取引所の優先送金システムを利用したり、手数料を高めに設定したりすることで処理を早めに実行してもらうことができますが、1度送金依頼を出すと変更は出来ませんので、依頼の際には注意しましょう。
ビットコインの送金手数料はなぜ高くなっているのか?
ビットコインの送金手数料は、以前はゼロでも待っていれば問題無く処理が行われていました。
ですが、2017年頃からは手数料ゼロで送金を行うのは難しい状況となっています。
これは、ビットコインの送金システムと利用者の増加が原因です。
ビットコインなどの仮想通貨では、未承認のまま一定期間が経過したトランザクションについては自動でキャンセルされます。
そのため、手数料ゼロで送金依頼を出しても、利用者数が増加したことで手数料を支払うユーザーが増加し、マイナーによる処理が後回しにされた結果処理が行われずにキャンセルされる可能性が増大しているのです。
また、送金システムでは手数料が他のユーザーより高ければそれだけ早く処理が行われます。
つまり、ユーザー数の増加と取引量の増加によって、優先的に処理が行われる手数料の額が高くなっているというわけです。