プロが教える仮想通貨の投資方法「仮想通貨FX(レバレッジ取引)」

今回は仮想通貨FX(レバレッジ取引)を紹介していきます。FX投資は日本円やアメリカドルなど法定通貨に限らず、ビットコインやイーサリアムなど仮想通貨を使って行うことが可能です。

一般的なFXと同様、国内では最大25倍のレバレッジ設定、「売り買い」どちらの注文方法ができるなど基本的な特徴は同じです。

なおかつ、仮想通貨FX特有のメリットがあるなど、その内容は本文をお確かめください。

当記事では仮想通貨FXの特徴や仕組みだけに留まらず、最後にはbitFlyerの取引方法の詳しい説明も行っています。注文を出す方法から利確タイミングまで、FXトレードの全てを理解できるでしょう。

仮想通貨FXとは?基本を解説

仮想通貨FXとは?基本を解説

FXと聞くと日本円やアメリカドル、ユーロなどの売買差益、金利差益で儲けを得る方法をイメージする方も多いのではないでしょうか。

実は、仮想通貨にもFXのトレード手法があります。

ここでは主に仮想通貨FXの特徴や基本的な説明を行っていきましょう。

現物取引とは違い数字だけを動かす仕組み

仮想通貨FXは、現物取引と明確な違いがあります。

仮想通貨の現物取引はトレードが決済されると同時に、コインの受け渡しも行われるという特徴です(実際にはデジタルデータのやり取りが行われます)。

一方の仮想通貨FXで動かすのは、「○○さんが□□円分のBTC(ビットコイン)を購入した」という情報のみです。実際のコインの受け渡しは行われず、数字だけが移動すると考えると分かりやすいでしょう。

このような性質から仮想通貨FXは「先物取引」とも呼ばれます。

先物取引は、あらかじめ担保となる証拠金を入れ期日までに取引を決済しなければなりません。取引所に証拠金を預けることで、元手資金の数倍もの金額で取引をすることが可能です。

この仕組みを「レバレッジ」と言います。

元手資金の最大25倍までの取引が可能

レバレッジは、国内取引所で最大25倍までの設定ができます。

たとえば、手元に100万円しかない場合は現物取引では、100万円分の取引しかできませんが、仮想通貨FXなら最大2,500万円分の取引が可能ということです。

少額の元手資金でも多額のお金を動かせるため、いわば取引所から資金を借りている状態です。一回一回の取引規模が大きくなることで、当然ですが得られる儲けも膨らみます。

仮にビットコイン(BTC)に100万円の投資を行ったとしましょう。

1BTC=100万円の時に1BTCだけ購入します。その後、1BTC=101万円に上昇したとすると、すぐに売却すれば1万円の利益です。

一方、仮想通貨FXで2倍のレバレッジを設定していれば、100万円の投資額でも2倍の200万円が動かせます。

つまり、上記例の場合だと、2BTCを運用可能です。1BTC=101万円の時に2BTCを売却すると、仮想通貨FXの場合だと2万円の利益になります。

では、収益性を比べてみましょう。

上記の現物取引の場合では投資額100万円に対し1万円の儲けがありました。投資収益率は(1万円÷100万円=)1%です。しかし、仮想通貨FXの場合だと(2万円÷100万円=)2%の収益性です。

仮想通貨FXで運用した200万円の内、実際に手元から投資した金額は100万円です。

現物取引と同じ投資額100万円でも、レバレッジを設定していれば利益も倍々になっていきます。

上記だとレバレッジ2倍に設定していたおかげで収益率も2倍になりました。

これが仮想通貨FXの最大の特徴と言えるでしょう。

レバレッジによって利益も損失も膨らむ

レバレッジは短期間で大きな利益を生む恵まれた方法かと思いきや、そのリスクにも目をつむることはできません。利益が倍々になれば、発生する損失も倍々になります。

先ほどの例をもう一度取り上げます。

1BTC=100万円が運よく101万円に上昇すれば良いですが、反対に99万円に価値を下げてしまった場合は現物取引では1万円、仮想通貨FXでは2万円と損失を広げてしまうのです。

仮に25倍ものレバレッジを設定しており通貨の価値が下がった場合は、目も当てられません。

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そのため、FXのトレードに慣れるまでは、レバレッジ倍率は低めに設定しておきましょう。

「売り」から入ることも

仮想通貨FXでは「売り」から入ることができます。

現物取引では「銘柄を安く買って、高く売る」という手法が基本ですが、仮想通貨FXでは、銘柄を高く売って、安くなった時に買うという、「空売り」という選択肢もあります(売りから入ることをショートとも言います)。

たとえば、1BTCが150万円と高騰しチャートも右肩上がりに伸びているとしましょう。

このままの勢いが続けば良いですが、ここでBTCを買うと高値掴みをしてしまう可能性や、複数の利確売りが重なって価値が暴落してしまう恐れもあります。

そこで空売りを選択します。1BTC=150万円の時に1BTCを空売りし、100万円まで価値が下がった時に買うことで、50万円分の利益になるのです。

仮想通貨FXには、「買い」以外にも「売り」の選択肢が増えることで相場の動向に左右されにくい特徴を持ちます。

仮想通貨FXのメリット・デメリット

仮想通貨FXのメリット・デメリット

仮想通貨FXのメリットやデメリットについて解説していきましょう。

仮想通貨FXは、証拠金を使って元手資金の25倍までの取引ができる、「買い」と「売り」を選べるということを覚えておいてください。

仮想通貨FXのメリット

仮想通貨FXのメリットを挙げると以下の3点になります。

  • 一度の取引で大きな利益を獲得することができる
  • 相場が下がっている時でも儲けるチャンスがある
  • 仮想通貨とFXは相性が良い
日本円やアメリカドルなどを扱うFXと同じような利点を持ちつつ、実は仮想通貨特有のメリットも持ち合わせています。

順番に詳しく解説していきましょう。

一度の取引で大きな利益を獲得することができる

仮想通貨FXの大きなメリットは、一度の取引で大きな利益を狙える点です。

国内取引所でも20~25倍のレバレッジを設けているため、うまくいけば大量の資金を動かして元手を潤わせることもできるでしょう。

先物取引を行う時は1回でいくら儲かったかと考えるよりも、投資金額に対しての収益性を測ることが大切です。レバレッジ倍率が高まるほど、「少ない金額で多額の利益を計上する」ことも夢ではありません。

相場が下がっている時でも儲けるチャンスがある

仮想通貨FXは「売り・買い」両方のトレードが可能です。

「買い」しか選択肢のない現物取引は、市場全体が落ち込んでいる時に、利益額が低くなってしまったり、損切りが発生するなど良いことはありません。

しかし、相場が下がり基調の時に「売り」を選択すれば、そのまま下落して「買い」に入れると利確です。下がり相場が底だと思えば「買い」からスタートすることも可能です。

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選択肢の幅が広がることで様々な手法が活かせるでしょう。

仮想通貨とFXは相性が良い

仮想通貨はFXの強みを最大限に活かせる性質を持ち、相性は非常に良いと言えます。

仮想通貨の性質は、とにかく価格変動が大きいことです。特に基軸通貨であるビットコインは1日に数万円の変動も珍しくなく、レバレッジ0倍でも大きな利益獲得に向きます。

また、時価総額2位のイーサリアムや4位のビットコインキャッシュ、ICO公開後の新興コインなども大きな値上がりの期待が持てます(時価総額は2018年8月25日時点)。

そのため、FXのレバレッジ倍率は最小限に、リスクを抑えた投資が行えるということです。もともと価格変動が激しい金融商品だけあって、レバレッジ2倍や3倍でも十分な利益を獲得できるでしょう。

なおかつFX特有の「売り・買い」を選択できるため、ハイリスクをミドルリスク程度まで抑えつつ、ハイリターンのままで運用が行えます。

仮想通貨FXのデメリット

仮想通貨FXのデメリットは、メリットと直結する部分があります。メリットの裏返しはそのままデメリットに移しかわりますので、以下の点には十分に注意する必要があるでしょう。

  • 損失を出した時の痛手が大きい
  • ボラティリティリスクが高まる

それでは、それぞれのデメリットについて解説していきます。

損失を出した時の痛手が大きい

レバレッジの効用によって利益が大きいということは、その反対に損失で被る痛手も大きいということです。

特に10倍や20倍のレバレッジを設定している場合では、たとえ少額の投資金額でも思いもよらない損失額に膨れ上がる時もあります。

レバレッジを高めに設定する際は、かなり高確率でチャートの動きが予測できる時に限られ、それ以外の場合はできるだけ低い倍率に絞りましょう。

ボラティリティリスクが高まる

ボラティリティとは、相場が動く時の価格幅のことです。

たとえば、ビットコインに100万円投資しました。そのビットコインの価格相場の平均が1年間で90万円から110万円だったとしたら(プラスマイナス)10%の価格変動率となります。

一方でレバレッジ倍率を2倍に設定したとすると、この価格変動率も2倍になり1年間で80万円から120万円の差で価格が動く予想になるのです。

つまり、レバレッジ倍率が高いほどボラティリティのリスクが高まります。

レバレッジの倍率は自分自身でコントロールすることが可能ですが、ボラティリティは制御ができません。価格の変動は予測することができても、最終的な変動幅は誰にも分からないのです。

そのため、レバレッジをかける一番の怖さはボラティリティリスクの上昇と言えるでしょう。

仮想通貨FXが可能な国内取引所一覧

仮想通貨FXが可能な国内取引所一覧

仮想通貨FX(先物取引)が可能な国内取引所はたくさんありますが、中には金融庁の交換業者指定から排除されている「みなし業者」や、コインチェックのように大きな事件(顧客資産580億円分流出)を起こしてしまった取引所も存在します。

そのため、当記事では先物取引を扱う4つの国内取引所を厳選しました。それぞれの特徴を比較してみましょう。

取引手数料スワップポイント追証ロスカット最大レバレッジ
bitFlyer0%0.04%80%50%15倍
Zaif0%0.039%なし30%25倍
bitbank0.01%0%なし20%20倍
QUOINEX0%0.05%なし110%25倍

上記で挙げた取引所は全て金融庁が仮想通貨交換業者として登録を認可しています。

bitFlyerはセキュリティ体制が充実しており、2018年には世界一安全な取引所の称号を獲得しました。

他にもZaifは、

  • 現物取引時にマイナス手数料制度を導入
  • bitbankは現物取引の手数料が全て無料
  • QUOINEXは最大25倍までのレバレッジ取引が可能

など、それぞれ取引所ごとに特徴を持っています。

FXに関しては各取引所によって設定の幅が異なりますので、ここから先で取引所選びの注意点と共に、それぞれの比較を行っていきましょう。

取引所を選ぶ際の注意ポイント

取引所を選ぶ上で注意したい点は以下の4つです。ここでは仮想通貨FXに限った注意点だけに絞っています。

  • スワップポイント
  • 追証
  • ロスカット
  • レバレッジ設定幅

スワップポイント

法定通貨を利用した一般的なFXでは、「スワップポイント=金利差益」のことです。

アメリカドルやオーストラリアドルなど、日本円よりも金利の高い通貨を保有しておくと毎日その差額分の金利差益を受け取れます。

一方の仮想通貨FXでは、「スワップポイント=取引手数料」という位置づけです。つまり、各取引所が提示するスワップポイントが高いほど利用者には優位と考えられるでしょう。

上記で紹介した取引所の中で最もスワップポイントが高いのは、QUOINEXの0.05%、次いでbitFlyerの0.04%です。

bitbankでスワップポイントは受け取れません。

追証

追証が発生すると、追加で証拠金を支払う必要があります。「追加証拠金」の略で「追証(おいしょう)」と言います。

追証が発生するのは、ある銘柄を購入した後価格が値下がりし含み損が生まれた時です。

追証を設定しているのは、bitFlyerのみで、含み損が保証金の80%を下回った時に追加で資金を投入しなければなりません。

ロスカット

ロスカット(率)は、含み損が大きくなった時に、自動的に保有銘柄を決済する基準値のことです。

証拠金維持率とも呼びます。ロスカットが執行されるとコンピュータが強制的に保有銘柄を売りに出しますが、基本的に証拠金以上の損失は発生しません。

含み損が大きく膨らんでいくと、取引所に預けていた証拠金が減少していきます。

この含み損を差し引いた証拠金が、取引所が設定したロスカット率よりも下回った時点で強制損切りが実行されるのです。

レバレッジ設定幅

レバレッジ設定幅は国内取引所の上限で最大25倍までです。最小は1倍、レバレッジをかけずに取引することも可能です。

ZaifやQUOINEXは、最大25倍までのレバレッジを設定できますが、それに乗じて無理な設定を行うのは危険です。

その意味では、FXを始めたばかりの頃は、最大レバレッジ倍率の低い取引所を選ぶことも大切でしょう。

仮想通貨FXの注文方法

仮想通貨FXの注文方法

仮想通貨FXの注文方法は、現物取引の方法と大差ありません。主な手順は以下の通りです。

  1. レバレッジ倍率を設定する
  2. 「売り」「買い」どちらかの注文を入れる
  3. 注文履歴の確認
  4. 反対売買を行う

ここからは各手順の説明を行います。取引所については国内最大級のbitFlyerを参考にしますので、まずはbitFlyerのログインだけ済ましておきましょう。

「bitFlyer」の公式サイトはこちら

レバレッジ倍率を設定する

bitFlyerを始め多くの取引所は現物取引とFX取引の画面が別々です。bitFlyerの場合は「bitFlyer Lightning」と呼ばれ、画面上部に通貨ペアが表示されています。

まずは上の通貨ペアから「BTC-FX/JPY」を選びましょう。

すると上のように先物取引状況が一覧で表示されます。一番下に「証拠金維持率(15倍)」と表示されています。こちらが現在のレバレッジ倍率です。

現在のレバレッジ倍率を変更したい場合は(15倍)という部分をクリックしましょう。

レバレッジ設定の画面では、1倍、2倍、3倍、5倍、10倍、15倍の中から好きなものを選べます。

仮想通貨FXに慣れない内は、1~2倍程度がオススメです。

特に仮想通貨はもともと値動きの激しい商品なので、3倍以上でも大変なハイリスクとなります。

ご自身のレバレッジ倍率を選択すると元の画面に戻ります。これでレバレッジ倍率の設定は完了しました。

「売り」「買い」どちらかの注文を入れる

bitFlyerの画面には、先物取引状況の一覧と共に注文画面が表示されます。

ここで注文する数量と価格を入力します。その後、予想価格が自動入力されるので必ず確認しておきましょう。

仮想通貨FXは注文額が大きくなるので、入力数値が1桁でも間違うと大きな損失になる可能性もあります。

注文画面の上部には3つの注文方法があります。簡単に紹介しておきましょう。

  • 指値:自分で注文価格を指定する方法
  • 成行:注文価格を指定せず最も安い売値から注文(売りの場合は最も高い買値から注文)
  • 特殊:新規と決済注文を同時設定できたり、価格トリガー設定が可能

後は「売り」と「買い」のどちらかを選択し注文を完了します。

注文履歴の確認

注文を行った後は成立状況を確認しておきましょう。画面左下にある「注文」をクリックすると現在の状況を確認できます。

「注文」画面の中にある銘柄は、取引が未成立の状態です。銘柄の左側にある「×」ボタンを押すと注文をキャンセルできます。

また、右側のタブの「建玉」を選ぶと注文した銘柄の損益情報が分かります。

反対売買を行う

仮想通貨投資では注文を行うだけでは損益が確定しません。

先ほどは購入画面から「買い(売り)」を選んで銘柄を保有しましたが、これをポジションと言います。

ポジションは銘柄を保有しているだけで、次のアクション「売り(買い)」を行わない限りは利益も損失も計上されないのです。

「建玉」というタブではポジションの損益状況が確認できますが、タイミングを見計らって反対売買を行いましょう。「建玉」タブの売買を行いたい銘柄をクリックすると、反対売買の注文画面が表示されます。

これで仮想通貨FXの注文方法、利益確定までの流れは終わりです。

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最初の内は特殊注文は難しいので、指値か成行どちらかの注文方法を選びましょう。

仮想通貨FX投資のまとめ

今回は仮想通貨FXの投資方法を紹介しました。

最大25倍までのレバレッジ取引が可能なFXですが、仮想通貨との相性は抜群です。

もともと値動きの激しい仮想通貨の性質を活かし、低いレバレッジでリスクを抑えつつ、売り買い両方の注文ができるFXの利点を活用することが可能です。

ただし、裏を返せば仮想通貨投資において高いレバレッジ設定をかけることは非常に危険と言えるでしょう。一度に大量のお金を得られるという誘惑に捉われず、冷静な投資判断を心掛けてください。