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マイニング用のツールにはどんなものがある?
ビットコインなどの仮想通貨、暗号通貨のマイニングを行うためには、まずマイニング可能なコンピュータを用意し、採掘ツールをインストールしていきます。
採掘ツールには、コマンドを打ち込んで操作を行う「CUI」と、マウスでクリックして操作する「GUI」の2種類があり、操作性はGUIタイプの方が簡単です。
処理速度や効率を突き詰めて考えるとCUIの方が良い場合もあるのですが、設定に知識が必要ですし、作業時間もかかるので初心者にはあまりおすすめできません。
また、採掘ツールを選ぶ際には、使用する機材でソフトが動作するかどうかにも注意が必要です。
マイニング用コンピュータには、通常のパソコンとほぼ同じ作りのものを用いる方法、FPGAという家電などに用いられている組み込み用小規模演算システムを使用する方法、そしてASICという専用機を用いる方法があります。
それぞれ設備の構成、使い方が違いますので、まずは機材構成にあったソフトを選びましょう。
マイニング用コンピュータはそれぞれどんな特徴がある?
パソコンやASIC、FPGAなど、採掘機器には色々な種類があります。
ソフトを選ぶ前に、まずはこれらの機器の特徴について見てみましょう。
まず、個人マイナー向けに広く用いられているのが、パソコンです。
これは、自作パソコンなどにGPUを複数枚増設してマイニングを行う方法で、基本的な使い方は一般的なパソコンと殆ど変わりません。
OSもWindows系が使用できるので、とりあえずマイニングにチャレンジしたいという場合におすすめです。
FPGAは、小さな電子回路基板にCPUなどの処理装置を組み込んで作られた機器になります。
パソコンに比べて処理速度あたりの電力消費が少なく、設置スペースも抑えられるのがメリットです。
ただ、FPGAは構造的に一枚ごとにプログラムをインストールする作業が必要ですし、場合によってはプログラムを自作しなければいけません。
ASICは、パソコンに接続して利用する外部計算システムのことです。
内部にCPUやGPUのような計算を行うチップセットが搭載されており、USBなどを用いて接続できます。
こちらは、Windows上から制御することができるため、操作も導入もそれほど難しくはありません。
ただ、機器によってはドライバが上手くインストールできない場合や、十分な性能を発揮しない場合があるので注意しましょう。
ビットコインのマイニングでおすすめの採掘ソフトは?
ビットコインで利用できるマイニングソフトで、人気が高いもの、使いやすいものをご紹介します。
どちらも設定が簡単で、初心者でもすぐにマイニングをはじめることができるので、とりあえずマイニングを行いたいという方は試してみると良いでしょう
まずはビットコインウォレットを用意しよう
ビットコインなどの仮想通貨や暗号通貨では、口座としてビットコインアドレスという文字列を使用しています。
これは、銀行の口座番号のようなもので、このアドレスに入手したコインの保有者であることを証明する鍵が紐付けされる仕組みとなっていますので、一度作成したアドレスは忘れないように保存しておきましょう。
ビットコインウォレットの作成・入手方法はたくさんあります。今回は、blockchain.infoというウェブウォレットで作成する方法をご紹介します。
https://blockchain.info/ja/wallet/
にアクセスし、右上の「SIGN UP」をクリック、後はメールアドレスとパスワードを入力すればOKです。
ブロックチェーンアドレスを確認したいという場合には、「設定」の「ウォレット情報」から確認できます。
インストールが簡単ですぐにマイニングできる「Minergate」
私が知っている採掘ツールの中で最も簡単にマイニングを行うことができるのが、こちらのマイナーゲートです。
利用方法は、まずマイナーゲートのサイトにアクセスし、アカウントを作成、続いて、ソフトをダウンロードしてパソコンにインストール。
後はソフトを起動し、先ほど登録したIDとパスワードを入力すればいきなりマイニングがスタートします。
マイナーゲートは、初期設定として、対応した仮想通貨で最も効率が良いものを選んでマイニングを行うという仕様になっていますので、採掘したい通貨がある場合には、上部にある「Miner」タブから設定を行ってください。
インストールするだけでビットコインが入手できる「NiceHash」
こちらもマイナーゲートと同じく、ソフトをインストールするだけで使用できる採掘ツールです。
まず、公式サイトからソフトをダウンロード、後はダウンロードしたファイルを解凍して、「NiceHashMiner.exe」をダブルクリックすればソフトが起動します。
ソフトが起動したら、最初にコンピュータの性能を測定する必要がありますので、右下にある「Start」をクリックしてください。
測定が終わると、ビットコインのアドレスを記入する画面が開きますので、お手持ちのビットコインアドレス、またはブロックチェーンアドレスを入力すれば設定は完了です。
後は「Start」をクリックすればコマンドプロンプトの黒い画面が起動してマイニングが始まります。
NiceHashは、色々な暗号通貨から効率の良いものを選んで採掘を行い、一定額が貯まるとビットコインで払い出しを行う仕組みですので、できるだけビットコインでまとめておきたいという方におすすめです。
個人でマイニングを行って利益は出る?
GPUを複数枚積んだパソコンや、高性能なCPUを搭載した機器を用意してマイニングを行っても、コストと入手できるコインの量のバランスが取れなければ利益を得ることができません。
自宅で長時間パソコンを起動しているので、バックグラウンドでちょっとしたお小遣い稼ぎをしたいという用途なら問題はありませんが、本格的にシステムを構築して利益を出すのは難しいでしょう。
これは、個人でマイニングを行う場合、採掘に必要なコンピュータのスペックと、電気代などのランニングコストとの収支が合わないことが原因です。
このような問題を解決する方法として、複数のマイナーで協力して採掘を行うマイニングプールという仕組みがあります。
マイニングプールとは、マイナーがそれぞれ自分のコンピュータの性能を提供し、提供した性能によって利益が配分されるサービスです。
個人でマイニングを行う場合に比べて1回の採掘で入手できるコインの量は少なくなりますが、総合的な採掘性能を個人では難しいレベルまで上げることができるので、比較的安定して利益を得ることができます。
ただ、配分される利益は提供した処理性能に影響されますので、電気代などのランニングコストや、機材の購入費用などがきちんとペイできるかどうか、あらかじめ計算してから参加するようにしましょう。