DAICOとは?仕組みを分かりやすく解説!

DAICOとは?仕組みを分かりやすく解説!

DAICOとは?

DAICOとは、DAOとICOを組み合わせたVitalik(ヴィタリック/イーサリアム開発者)が提唱した造語です。

まずは、DAOとICOに関してそれぞれ解説します。

DAOとは?

DAOとは、「Decentralized Autonomous Organization」の略です。それぞれ日本語に訳すと、「非中央集権で(Decentralized) 自主的な(Autonomous) 組織(Organization)」ということになります。

DAOは、「The DAO」という投資ファンドを非中央集権で行うプロジェクトで実際に動いていました。DAOの仕組みを簡単に説明すると以下のようなものになります。

“DAOのプラットフォームとは、投資家から仮想通貨をイーサリアム建てで広く集め、その金額に応じてDAOトークンを配布します。募集をかけた投資案件にDAOトークンを使用した投票を行い、投票率によって投資を決定していくというプロジェクト”

DAOは当時、その革新性から多くの仮想通貨投資家を魅了しました。それは、民主主義が決定権をもつ非中央集権組織が成功を生み出すことができるかもしれないという理由からでした。

普通の投資ファンドの場合は、投資家からお金を集め、ファンドが投資先を決め、発生した利益を投資家に還元するというものですので、投資ファンドが投資先を決めます。しかしDAOでは投票という民主主義による投資先の決定方針ですので、その方法で成功することができれば”組織”という概念が大きく変わることになります。

多くの投資家を魅了したプロジェクトは、1週間で100億円以上の金額を調達することに成功しましたが、The DAOの脆弱性をついたハッカーによって多くの資金が盗まれてしまい、プロジェクト自体が衰退してしまいました。

ICOとは?

ICOとは、ビットコインなどの仮想通貨を用いた投資方法または資金調達方法です。

企業が投資を募る場合、今までは株式を発行し、売却することで資金調達を行うのが一般的でしたが、ICOは株式ではなく、仮想通貨のシステムを用いて発行したトークンという擬似的なコインを用います。

そのため、基本的な手法自体は株式とそれほど違いはありません。詳しい解説は以下の記事を参考にしてください。

DAICOの仕組みは?

DAICOとは、DAOの理想と、ICOの資金調達方法を掛け合わせて現在横行しているICO詐欺や中身のないプロジェクトを排除するために計画された、非中央集権的なICOの管理システムです。

投票権を使用したICO

投資家と誠実な企業を保護するために、 DAICOでは、TAP (一秒間に引き出しが可能な金額)という単位を用意しています。

TAPを使用することにより、投資家は企業のプロダクトの開発状況によってTAPの上限を引き上げ、集められた資金を企業により開放するか、 プロジェクトを閉鎖するかを投票によって選択することが可能になります。

これによって投資家は、自分達が出資した仮想通貨を不正に使用されることなく価値がゼロになる前に開発途中でも資金を回収することが可能になり、 投資家の資金を保護することが可能になります。

これに対し、企業が持つ権限はTAPの引き下げのみになります。そのため、企業は、TAPを引き上げでもらうために正しく開発している姿を出資者に見せる必要があります。

DAICOは不正とセキュリティーに強い

実際にDAICOを使用することにより、従来のICOでは解決することができなかった以下のような問題の解決可能になります。

・ 51%アタック(投票の過半数が悪意のあるユーザーだった場合)

投資家が過剰なTAPの引き上げのために51%アタックをしたとしても企業側はTAPの引き下げを行うことで不正なプロジェクトと思われないよう意思表示を行うことが可能になります。

また、不正な投資家が51%アタックを行い、プロジェクトを故意的に閉鎖させたとしても企業は新たなICOをDAICOを利用して立ち上げれば良いため不正の51%アタックに対して対抗することが可能になります。

・ ICO実施者の不正な投資金額の使用

ICO実施者が事前に発表したロードマップ通りに開発を行わず、 先行きが不透明なのにも関わらず投資金額を使用している場合には、出資者同士が投票を行うことによってプロジェクトの閉鎖を行い、 DAICOのプラットフォーム内に残っている残りのイーサリアムを出資者が回収できることにより、 投資している資産を全て失うことを回避することができます。