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ビットコインや仮想通貨投資にはどのようなリスクがあるのか?
近年、にわかに注目が集まっているビットコインや仮想通貨への投資ですが、どのようなリスクが考えられるのでしょうか?
まず、資産としてのリスクからみてみましょう。
ビットコインに限らず、暗号通貨や仮想通貨は為替相場や株式相場と同じような形式で売買が行われています。
そのため、今までこれらの投資を行った経験がある方ならすぐにでも仮想通貨への投資を行うことができるでしょう。
ですが、ビットコインをはじめとする暗号通貨市場は、価格の乱高下が激しいという特徴があるため、外国為替証拠金取引、FXのように暴落が起こると大きな損失を受けることがあります。
2017年の価格変動をみてみると、2017年1月の価格は1BTCあたり約11万円でしたが、11月には100万円を突破。
ですが、細かなタイミングでみると、9月中旬に3日で10万円近く下落していますし、24時間以内でも簡単に4万円程度の値動きを起こしています。
値動きが激しいということはそれだけ利益を得られるチャンスとも言えますが、外部要因にあまり影響されずに価格が大きく動くため、相場を読みにくいのも確かです。
相場変動のリスクの他に、暗号通貨への投資でよく言われるのがセキュリティ面の危険性になります。
セキュリティの危険性について良く聞かれますが、実際のところ、暗号通貨そのものは構造上ハッキングを受けることはまずありません。
また、コインを保管するためのウォレットについてもオフラインで使用することができるソフトウェアが用意されているため、インターネットから隔離しておけばハッキングも予防できます。
ですが、取引所を利用する場合、ウォレットや口座のウォレットアドレス、暗号鍵を預ける必要があるため、取引所がハッキングを受けた場合や、取引所の運営者が不正を行った場合にはコインを守ることができません。
日本では取引所を運用するために金融庁の認可が必要となる制度が導入されていますので、運営者による不正の確率は低いといえます。
ですが、海外の場合は日本以上に法整備が整っていないのが現状ですので、海外取引所を使いたいという方はこれらの危険性についても注意しておきましょう。
ビットコインの歴史に大きな影を落とすマウントゴックス事件
ビットコインが一部で不安視されている最大の原因は、2013年頃に発生したマウントゴックス事件です。
この事件は、当時世界最大の取引所であったマウントゴックスで取引が急に停止し、さらに口座に預けられていた約75万枚のビットコインが失われました。
まだ誰に責任があるのかは裁判が終わっていないので確定はしていませんが、当時の社長が他の事業に顧客のコインを流用した窃盗事件だと言われています。
ちなみに、このマウントゴックス事件、世界中で多くの投資家が被害を受けたと言われていますが、実は損失は全額回収できるようです。
マウントゴックスの破綻時、マウントゴックスは約20万枚のビットコインを所有しており、東京地裁が指定する破産管財人に引き渡されました。
本来、このコインは売却して売却益を被害者に返済するのですが、被害者数が多いうえに被害者になりすまして被害を申告したユーザーも居たため、確認に時間がかかり、2017年現在もまだビットコインのまま保管されています。
当時の価値と2017年11月現在の価値を比較すると、価格は約15倍に上昇。
つまり、再建の分配が遅れたことで損失以上の利益が出てしまったのです。
これはあくまでも運が良かった事例ではありますが、現在日本国内で運用されている取引所については、金融庁がきちんと監督しており、銀行などの金融機関に類する規制が行われています。
そのため、社員などによる横領が起こる可能性は低いといえるでしょう。
もし取引所に預けるのが不安なら、個人用のウォレットを作成し、取引に使わないコインは手元で保管するという方法もあります。
2018年1月にコインチェックでも大規模なハッキング被害発生!
中央集権型の仮想通貨取引所であるコインチェックが、2018年1月に残念ながら不正アクセスの被害を受け、約580億円を何者かに盗まれてしまいました。
仮想通貨取引所のハッキング被害は、残念ながらなくなることは難しいでしょう。そのため、取引所のウォレットではなく個人ウォレットで仮想通貨を保有するなど各個人がリテラシーを高くして、リスクを少しずつ減らしていくことが重要です。
また、分散型の仮想通貨取引所、通称DEXは、ハッキングリスクが中央集権型の取引所と比べとても少ないと言われています。以下の記事で、中央集権型の取引所との違いも併せて説明していますので、ぜひご覧ください。
ビットコイン投資に将来性はあるのか?
2017年現在、ビットコイン相場は急激に高騰しており、バブルの様相を呈しています。
そのため、何らかの不安材料が出た場合には急激な相場の下落が起こるかもしれません。
ですが、現時点ではまだまだ好材料が多いため、少なくともこの先数年間は比較的安定していると考えられています。
これは、実店舗での決済システムの導入や、日本をはじめとしたヨーロッパ諸国やアメリカなどで行われている法整備など、通貨に対する不安ではなく、保有者の利便性と安全を守る方策が順次進んでいるからです。
とは言え、相場が活発に動くのがビットコイン相場の特徴ですので、来月には価値が半減していても不思議ではありません。
ただ、値動きが大きいと言うことは短期間で大きな利益を得られるということでもあります。
本格的な投資は少しリスクがありますが、暗号通貨への投資は、少額で大きなリターンが狙えるかもしれません。
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