この記事では、仮想通貨の大損パターンと大損をしないための対処法について解説していきます。
仮想通貨は、2017年の年末から2018年の初頭にかけて、大きな盛り上がりを見せました。たくさんの億万長者を生み出した一方で、それによって大損した人も数多くいるのです。
今回の記事は、

という方に向けて解説していきたいと思います。
最後まで読んでいただければ、仮想通貨で損をする可能性を下げることができるので、ぜひご覧ください!
目次
仮想通貨の大損パターンと対処法

まずは、仮想通貨の大損パターンとその対処法について見ていきましょう。
1.ボラティリティが高く損失が出た
仮想通貨は、まだ新しい市場であることからも、ボラティリティ(値段の上下)が激しいものになっています。
これによって、一度購入したタイミングで、その後大幅に値下がりしたといった事例もたくさんあるのです。
たとえば、100万円仮想通貨を買ってすぐに半値以下になってしまったら、50万円損失を出したことになります。
株などの世界では信じられない話ですが、仮想通貨では現実にこういったことが起こっているのです。
対処方法
ボラティリティが高い場合の対処方法は、やはり値上がりしている時に買わないということです。
仮想通貨は、急激な値上がりを記録したあとは、必ず急激に値下がりまします。
値段が上がっていると無限に上がり続けるような錯覚に陥りますが、そんなことは仮想通貨に限らずすべてのものでありえないことです。
もし、万が一購入した後に急激に値下がりを始めた場合には損することを恐れずにロスカットを入れる勇気持つようにしましょう。
2.感情的になっていた
仮想通貨のバブルを経験した人ならわかると思いますが、バブルの時には周りが見えなくなり、いつまでも値上がりすると信じ込んでしまいます。
下がっている状態でも、

と感じてしまい、損失が出る頃には熱くなってロスカットも入れられない状態となっています。
対処方法
仮想通貨に限らず、投資の世界では感情のコントロールが非常に重要です。
もし、自分が感情的になっていると感じたのなら、一度冷静になって自分が置かれている状況や、現在の仮想通貨の市場の状態を客観的に分析してみるようにしましょう。
3.仮想通貨FXで損失が出た
仮想通貨ではFX取引もできるようになっています。現在国内外の取引所で、その取引が可能となっています。
FX取引には、自己資金以上の資金を扱うことができるというメリットがある反面、それによって自己資金以上の損失を出していしまう場合があります。
上述したように仮想通貨はボラティリティが激しい資産となっているので、これによって大きな損失をこうむった人もたくさん出てきてしまったのです。
対処方法
仮想通貨FXでの損失に対する対処方法は、必要以上に大きなお金を運用しないことです。
もしFX取引を始めようと思ったら、レバレッジの倍率を低めに設定し取引を行うことをおすすめいたします。倍率が高すぎると想像以上の損失を背負うリスクが待っています。
また、初心者の方はFX取引ではなく、まずは現物取引を行うようにしましょう。
また、仮想通貨の場合には、現物取引でも十分に利益を狙うことができます。無理をしてFX取引をやる必要もないのです。
また、もしもFX取引で失敗して損失を出してしまった場合には、勇気を持ってロスカットを入れるようにしましょう。
ロスカットを入れることができなければ、そのままさらに大きな損失を出し続けてしまいます。そういったことを防ぐためにも、ロスカットは必ず入れましょう。
4.ICOで損失が出た
仮想通貨は新規発行時に、ICOという仮想通貨の前売りを行います。これは、企業がその事業の資金を集めるために行うもので、一般的には株のIPOと似ている性質を持っています。
しかし、株と仮想通貨では大きく違う点があります。それは政府による法律の規制です。
株では、政府が出している法律をもとにして厳しい審査のもと上場の申請を行っています。
これによって、場合によっては株を発行できなかったりしますし、もちろん事業の実態がない架空の株式などは発行もできません。
これによって仮想通貨のICOは詐欺があとを立ちません。ICO終了後そのままプロジェクトを放棄して逃亡してしまったりする例が、あとをたたないのです。
それだけではなく、ICOを行っている企業のほとんどがベンチャー企業であることから、詐欺を行うつもりはなくても、開発を行っている途中でプロジェクトが頓挫してしまう例も多々あります。
対処方法
ICOで損失が出た場合の対処方法は、そもそもICOに参加しないというのがもっともベストな回答です。
もしあなたが90%以上失敗するギャンブルがあったとしたら、参加しますか?
おそらく答えは「NO」だと思います。
ICOのホームページや宣伝などをみると世界初や、必ず値上がりするといったうたい文句があります。
実際によく作られており、欲しくなってしまうようにできているのです。

それでもどうしてもICOに参加したいという方は、余剰資金で投資をするようにしましょう。
間違っても大金を投じてはいけません。
5.税金のことを考えていなかった

という人は非常に多いです。
仮想通貨の税金は雑所得というものに分類され、利益に対して最大で55%もの税金を取られる仕組みとなっています。
これによって、仮想通貨で得た利益を遊びや物などに使いすぎて、肝心の税金を払えずに損をしてしまったという例があります。
また、税金のことを知っていても確定申告をしておらず、追加で徴税されたという例もあるのです。
対処方法
税金で大損した場合の対処方法としては、事前にしっかりと自分が支払うべき税金を把握しておくことです。
たくさん利益が出ると、軽い気持ちで使ってしまいがちですが、そこをぐっとこらえて税金分だけをとりあえず別の口座に移しておきましょう。
これによって、あとあと発生する税金の支払いをしっかりと行うことができます。
6.送金先を間違えた
仮想通貨は、アドレスというものを使って送金を行います。これは電子メールなどを送信する際に使うメールアドレスとよく似ているものです。
メールアドレスは、その宛先を間違ってしまうと別の相手にメールが送信されてしまいます。こういった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
少額ならまだしも、多額の送金をミスしてしまうと取り返しがつかない事態となります。
対処方法
送金先を間違えた場合の対処方法は、送金前に事前に2回以上送金先のアドレスを確認することでしょう。
会社などで働いていても、ファックスを送る際には情報漏洩の観点で2重でチェックすることはよくあります。
まして仮想通貨は自分自身の大切な資産です。2回に分けて確認をすれば送金先のミスは高い確率で防ぐことができるようになるでしょう。
さらに確率をあげたい場合は、自分以外の人にもチェックを頼むことをおすすめします。
自分で確認する場合には、同じ場所の間違いにはなかなか気づけないものです。2人がかりで確認することで、自分では気づけなかった間違いにも気づくことができるようになります。
7.コインチェック事件で売り時を逃した
2018年には、コインチェックで仮想通貨NEMに流出事件が起こりました。コインチェックではこの流出事件の直後に仮想通貨の売買を一時停止しています。
そしてこの間に、仮想通貨は大幅に値段を下げています。これによって売り時を逃して損失をこうむった人がたくさんいるのです。
ハッキングに合うまで、コインチェックは金融庁の規制に準拠していませんでした。そのためセキュリティが脆弱になっており、その隙を突かれてハッキングされてしまったのです。
また、仮想通貨の流出事件でもっとも有名なのは「Mt.Gox」の流出事件でしょう。
日本でもメディアで大々的に報道されたことから、記憶に新しいかと思います。コインチェックと違い「Mt.Gox」の日本支社は倒産しました。
その後2018年に入ってから補償が行われましたが、それまでの間損失をこうむった人たちは、不安な日々を過ごしていたはずです。
対処方法
コインチェック事件のようなものが起きた場合の対処方法は、その取引所のセキュリティ面を登録前に事前に確認することです。
「コールドウォレット」とは、外部のインターネットと全くつながっていないウォレットのことです。
これによって外部からのアクセスは遮断されているので、ハッキングの被害を受けづらい仕組みとなっているのです。
上述したコインチェック事件とMt.Goxの事件では、コールドウォレットではなく「ホットウォレット」という外部のネットワークとつながったウォレットで、仮想通貨を保管していたことでハッキングにあってしまったのです。

また、運営元の親会社を確認する点も大事なポイントです。
万が一にでもハッキングのようなトラブルが起こった場合には、その資産を補償できるだけの運営元の資金力が不可欠です。
よって仮想通貨の取引を行う前に、事前に親会社の資金力などは確認しておくようにしましょう。
国内の大手企業が運営する仮想通貨取引所
もしセキュリティや資金力などを調べても、どの取引所に登録すれば良いかわからないという方には、「GMOコイン」と「DMM Bitcoin」の2つの取引所をおすすめします。
「GMOコイン」
「GMOコイン」は、東証一部上場企業のGMOインターネット株式会社が運営する仮想通貨取引所です。
親会社のGMOインターネット株式会社は、資金力の面ではさまざまな金融サービスを手がけているため、非常に安定した事業基盤を持っています。
また、セキュリティ面にも力を入れており、上述した「コールドウォレット」で顧客の資産を管理しているだけでなく、「マルチシグ」という高度な送金技術方式を採用することで、仮想通貨の送金時のトラブルも減らすことができるようになっています。
「GMOコイン」の公式サイトはこちら
「DMM Bitcoin」
「DMM Bitcoin」は、DMMグループが運営する仮想通貨取引所です。
親会社のDMMグループは金融関係だけでなく、通販や動画コンテンツの販売など、さまざまな事業を展開しており、その資金力は間違いないと言えるでしょう。
またセキュリティ面でも「コールドウォレット」の採用と「マルチシグ」の採用をしており、万全な体制を整えていることからも、倒産やハッキングの損失を受けづらいおすすめの取引所となっています。
「DMM Bitcoin」の公式サイトはこちら
以上、仮想通貨で大損をするパターンと対処法について解説いたしました。
芸能人の仮想通貨投資の失敗談

ここからは、芸能人の仮想通貨投資の失敗談も見ていきましょう。
8.平成ノブシコブシ吉村さんの場合
お笑い芸人の平成ノブシコブシの吉村さんは番組の企画がきっかけで、ビットコインを100万円分購入したようですが、その後値下がりして損失を出してしまったようです。
この時の吉村さんの購入理由は、「必ず値上がりする」という噂を聞いたことによるものだとしています。
対処方法
吉村さんのような場合の対処方法は、「必ず値上がりする」といった噂話を信じないことが大事です。
そんなものがわかれば、どんな人でも利益をあげることができてしまいます。
これによって損をした人はたくさんいるのです。よって仮想通貨投資を行う際に、そのような話を聞いた場合には、いったん落ち着いて考えるようにしましょう。
9.ロンブーツ1号2号淳さんの場合
淳さんもビットコインを購入していようですが、Mt.Goxの事件で損失を被ってしまったようです。
購入していたビットコインが倒産によって失われてしまった模様で、投資額は小さかったため、そこまで大きな損失にはなっていないようですが、芸能人の人でも巻き込まれていたというのが驚きです。
対処方法
今回の場合の対処方法は、上述してきたように信頼性のある仮想通貨取引所を使うことで、解決することができます。
大手企業が運営しており、なおかつセキュリティに力を入れている取引所であればこういった事件には巻き込まれなかったということができるでしょう。
以上、芸能人の仮想通貨投資の失敗パターンについて解説しました。
仮想通貨にはリスクがつきもの
仮想通貨のリスクとその対処法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
仮想通貨はインターネット上のデジタルなお金であり、技術的なトラブルやコインチェック事件のようなハッキングリスクが常に付きまといます。
また、新興の金融資産であることからも、運営している取引所によっては、非常に悪質な運営を行っているものもあります。

今回ご紹介した対処法を参考にしていただき、十分にリスクをケアした上で投資を行うようにしましょう。
「仮想通貨で大損する場合の対処法を知りたい!」