今回紹介するのは、仮想通貨で利用される「12種類の投資テクニック」です。
仮想通貨投資は、株式投資やFXと同じように現物取引・先物取引で利益を狙うだけでなく、他にもマイニングやレンディング、AirDropなど独特の投資法が存在します。
複数の方法を知っていることで、それぞれを組み合わせることも可能です。
つまり、仮想通貨だけで分散投資ができるので、それだけでリスクを抑え、なおかつ利益獲得のチャンスを広げることができるでしょう。
12種類すべての投資法は詳しく解説していますので、ぜひともじっくり読んで、すぐにでも試してみてください。
目次
仮想通貨の投資法は全部で12種類!

仮想通貨の投資法は、12種類に分かれます。
株式投資やFXに比べると、仮想通貨は稼ぐ方法や投資テクニックが多いので、色々な手法を組み合わせて大きな利益を狙っていけるでしょう。
まずは12種類の投資法をご紹介しますので、以下をご覧ください。
仮想通貨の投資法12種類
- 現物取引
- 先物取引(仮想通貨FX)
- マイニング
- レンディング
- 長期ホールド(ガチホ投資)
- アルトコイン投資法
- ICO投資法
- オールマイティ型投資法
- AI活用型投資法
- アービトラージ取引
- AirDrop(エアドロップ)
- 自動積立て投資
上記の中には、もしかしたら聞いたことのないテクニックも含まれているかもしれません。今回は上記12種類の投資法を詳しく解説しますので、ぜひとも覚えておいてください。
ただし、詳細の説明に移る前にもう一つだけ分類しておく項目があります。それが、「投資型」と「資産運用型」です。
一般的に「投資」と「資産運用」という言葉は同じ意味に捉えられることが多いでしょう。しかし、本質は全く異なります。

「投資型」の投資法は8種類
投資を行うにはリスクがつきもので、このリスクを取る代わりに将来の大きなお金を手にすることができます。
仮想通貨の「投資型」には以下の8つの種類があります。
1.現物取引
2.先物取引(仮想通貨FX)
5.長期ホールド(ガチホ投資)
6.アルトコイン投資法
7.ICO投資法
8.オールマイティ型投資法
9.AI活用型投資法
10.アービトラージ取引
「長期ホールド」と「AI活用型投資法」は、「投資型」と「資産運用型」の両方の特徴を持つので少し特殊です。
上記8つの方法は、すべてリスクの見返りにリターンを得ます。
かといって、必ずしもハイリスクハイリターンになるわけではありません。中には、ローリスクローリターンで安全に投資できるものも含まれます。
「資産運用型」の投資法は6種類
たとえば、普通預金や定期預金、国債の定期的な利息は資産運用と言えます。「投資型」に比べると、一気に大きなお金は得られませんが、一定期間にコツコツと資産を増やしていく方法です。
仮想通貨の「資産運用型」の投資方法は以下の6種類です。
3.マイニング
4.レンディング
5.長期ホールド(ガチホ投資)
9.AI活用型投資法
11.AirDrop(エアドロップ)
12.自動積立て投資
「資産運用型」は、うまくいけば定期的な不労所得を狙うこともできます。
「投資型」を行うには手間や時間がかかりますが、「資産運用型」と組み合わせることで、忙しい人でも大きなリターンを獲得できるでしょう。
12種類の仮想通貨投資法を徹底解説!

仮想通貨の投資法12種類について、ここから詳しく解説していきます。

1.現物取引
現物取引とは、文字通り「仮想通貨の現物を売買する投資法」です。ただ、仮想通貨は完全なデジタルデータなので、現物と聞いてもイメージしづらいかもしれません。
普段、bitFlyer(ビットフライヤー)やZaif(ザイフ)など仮想通貨取引所でコインを購入している人は、いつもの注文をイメージしてみてください。
たとえば、bitFlyerに100万円入金し、そのお金で1BTC=100万円のビットコインを1BTC分買ったとします。これが現物取引です。
現物取引は、仮想通貨取引所で行われる売買の基本となります。
その特徴は、100万円の元手資金を持っていれば、100万分の仮想通貨を買えるということです。自分の元手資金以上のものを購入できない性質があります。
また、現物取引で得た仮想通貨の所有権は、売却した人から購入した人へ移ります。もちろん、通貨を買った後に売ろうが捨てようが、その人の自由意思に委ねられるのです。
現物取引のメリット・デメリット
現物取引のメリットは、仮想通貨と非常に相性が良いことです。
現物取引の特徴は、元手資金より高い通貨を買うことができないことでした。一方、これから紹介する「先物取引(FX)」は、最大25倍までのレバレッジをかけて、元手の25倍もの取引が可能です。
一見すると先物取引の方が取引できる金額が大きいので、より大きな利益を生み出しそうに思えます。
しかし、仮想通貨はもともと値動きが激しく、ビットコインなどは1日に数万円の価格変動も珍しくありません。
先物取引は「買い」と「売り」の注文方法があり、相場が下がっている時でも有利になりますが、現物取引では注文の選択肢が少なくなってしまいます。
2.先物取引(仮想通貨FX)
先物取引は、別名「信用取引・仮想通貨FX」とも呼ばれます。
現物取引とは異なり、元手資金よりも大きい金額を動かせることが特徴です。これをレバレッジと言います。
国内のレバレッジ設定率は最大25倍までかけることが可能で、たとえば100万円の元手があれば2,500万円分の資金を動かせるということです。
先物取引に慣れるまでは、まず少ないレバレッジ倍率で始めることをオススメします。
先物取引のメリット・デメリット
先物取引の長所と短所は、現物取引のメリット・デメリットと正反対です。
先物取引の最大のメリットは、売りの注文ができることでしょう。たとえば、相場が下がり基調のときに売って、価格が底を打ったときに買えば、それだけで利益になります。
この方法は、保有している通貨がなくてもできることから「空売り」と呼ばれています。
先物取引は他にもレバレッジ倍率を設定できる特徴がありますが、これはメリット・デメリットの両方と捉えられます。
たとえば、1BTC=100万円のとき、10万円を原資にレバレッジ10倍で1BTCを購入しました。
1BTC=110万円になると利益は10万円と、10万円の元手に10万円の利益を得るという投資効率の高い結果になります。
反対に1BTC=90万円になると10万円の損失です。つまり、元手10万円をたった一度の取引で失ってしまったことになります。
このように、倍率の高さは大きなリスクになりますので、レバレッジ倍率の設定は十分に気をつけてください。
3.マイニング
マイニングとは、パソコンやスマートフォンのマシンパワー(計算能力)を貸し出して報酬を受け取る方法です。
基本的にマイニングの計算作業は、コンピュータが自動的に行ってくれるので、24時間放置しておいて構いません。
しかし、計算中は動作が鈍くなることもあるので、専用のコンピュータを買うことが多いです。また、計算中の熱を冷ますファンも必要でしょう。

マイニングのメリット・デメリット
マイニングのメリットは機械を放置しておくだけで良いので、うまく収支をコントロールできれば不労所得も夢ではありません。
しかし、気を付けたいところが収益性です。
仮想通貨には「半減期」という仕様があり、約4年に1度マイニング報酬額が半分になってしまいます。
なぜこんな仕様を導入しているのかというと、仮想通貨には通貨の発行量に上限が設定されているからです。
たとえば、ビットコインの発行量上限は2,100万枚です。2018年9月2日現在は既に80%以上の通貨が発行されましたが、新しく発行する通貨はマイニングで支払う報酬です。
ちなみにビットコインが生まれた2008年当時の報酬は50BTCもありましたが、そこから2度の半減期があり、現在は12.5BTCと4分の1にまで下がっています。
4.レンディング
レンディングとは、仮想通貨取引所に自分が保有している通貨を貸して利息を得る方法です。
レンディングの仕組みは、普通預金や定期預金と同じです。取引所に仮想通貨を預ければ、後は勝手に利息が発生します。
2018年9月2日時点でレンディングサービスを行っているのは、
国内のBitbank(ビットバンク)、海外のPoloniex(ポロニエックス)、Bitfinex(ビットフィネックス)の3社です。
レンディングのメリット・デメリット
レンディングのメリットは有利な金利です。
各取引所が設定している年利は少なくても1%、中には5%の利息がつき、少しリスクは高いですがBitfinexは最大12%の金利が受け取れます。
仕組みは普通預金や定期預金と同じですが、日本の超低金利預金(普通0.001%、定期0.01%)と比べると圧倒的に魅力があることが分かるでしょう。
一方、デメリットは換金性の悪さです。レンディングサービスを利用すると、設定した期間(満期)が終わるまで通貨を引き出すことができません。
5.長期ホールド(ガチホ投資)
長期ホールドとは、長期的に仮想通貨を保有して、大きく値上がりした時に売って利益を稼ぐ方法です。「ガチホールド」や「ガチホ」とも呼ばれます。
長期ホールドは仮想通貨に相性が良く、仮想通貨で1億円以上稼いだ「億り人(おくりびと)」もこの方法で利益を得ました。
たとえば、時価総額3位のリップルは、発行当初から保有して最高額のときにうれば3,400倍、2位のイーサリアムは6,800倍もの値上がりを記録しています。
他にもICOトークンや一部のアルトコインなども10倍、100倍と成長することが多いため、長期ホールドには最適な環境が整っていると言えるでしょう。
しかし、通貨を買って放置しておくだけ済んだのは、今までの市場がバブルだった理由からです。

長期ホールドのメリット・デメリット
長期ホールドの最大のメリットは、税金対策です。
通貨を長期間保有しているときも通貨価値は変動しますが、含み益に対して税金は発生しません。
逆に、短期間で何度も取引を繰り返すスキャルピングやデイトレードの手法は、利益を出す度に課税を義務付けられます。
長期ホールドのデメリットは時間的なリスクが高まることです。
長期間の保有を考えている場合は事前にしっかりと情報収集を行い、通貨の安全性を確かめておきましょう。
6.アルトコイン投資法
アルトコインは、ビットコイン以外の仮想通貨の総称です。イーサリアムやリップル、ビットコインキャッシュなどもすべてアルトコインと呼びます。
過去に仮想通貨投資で1,000万円や1億円以上もの大金を獲得した人は、ビットコイン投資が主流でした。
しかし、2017年12月にBTC価格が200万円を記録したことを皮切りに、ビットコインで大きな値上がりを期待するのは難しくなりつつあります。
そこで最近注目されているのがアルトコインで、まだ注目されていないコインに投資して大きな利益を期待する動きが主流です。
アルトコイン投資法のメリット・デメリット
アルトコイン投資法のメリットは、長期ホールドと組み合わせて大きな利益を狙える一方で、ICO投資に比べて情報が集めやすい点です。
ICO投資も多額の利益獲得には良い方法ですが、とにかく情報が少なく、最悪の場合は英語の公式サイトをじっくりと読む必要があります。
一方、アルトコイン投資法のデメリットは購入しにくい点です。
アルトコインの種類は世界に1,500種類以上あるとされ、そのほとんどは海外の取引所のみでしか扱っていません(日本では最大12種類です)。
7.ICO投資法
ICOとは、仮想通貨を使って行う資金調達方法です。
簡単に言えば、「私たちはこんなに凄いサービスを生み出したから、投資家の皆さん資金を出して」と呼びかけます。
そのアイデアが素晴らしいと思った投資家は、事業主に対して出資するということです。
ICOは怪しいイメージを持つ方も多いですが、過去には最大4,500億円以上の資金調達に成功したトークンもあり、また取引所上場後に1,000倍以上も値上がりした銘柄もあります。
つまり、アルトコイン投資法と同じくハイリターンを期待しやすい特徴を持つのです。
ICOのトークン販売は、第一期のプレセールと第二期の一般セールに分かれます。
プレセールは一部の人にだけ情報が公開され、数円単位という安さでトークンが買えます。一般セールは世界中に情報が公開され、プレセールより少しだけ高い価格で購入可能です。

ICO投資法のメリット・デメリット
ビットコインに代わって、現在のバブルは、ICOに移行したと言えます。
そのため、ICO銘柄の値上がり率は異常で、本当に買って保有しておくだけで資産が倍々で増えていきます。
また、ICOセール後に取引所に上場できる通貨は10個に1つとさえ言われており、ICOに投資するときは厳重に銘柄選びをしなければなりません。
8.オールマイティ型投資法
オールマイティ型投資法とは、できるだけ多くの銘柄に分散投資する方法です。
できるだけ多くというのは、買えるなら100銘柄でも1,000銘柄でも買った方が効果が高まります。
仮想通貨の市場規模は2013年には1,000億円程度しかありませんでしたが、2018年初頭には80兆円を超えるまでに成長しています。
たった5年で約800倍の上昇です。つまり、2013年にすべての通貨を保有していれば、5年で確実に800倍へ資産が倍増していたということです。
オールマイティ型投資法のメリット・デメリット
オールマイティ型投資法のメリットは、リスクが分散することです。
多くの銘柄を保有しておくと、仮に数種類の通貨が値下がりした場合でも、他の銘柄でカバーできます。特に、仮想通貨市場全体が好調なときほど効果が高まるでしょう。
一方、仮想通貨はあまりにも種類が増えすぎたことによって、オールマイティ型投資法のメリットを最大限に活かしきれません。
仮に1つの銘柄に投資する金額が1万円で、1,500銘柄を買うとトータル1,500万円必要です。また、銘柄数が多くなるほど利益計算の手間が増えます。
9.AI活用型投資法
AI活用型投資法は、仮想通貨トレードにロボットを活用します。
たとえば、ロボアドバイザーという方法は、複数の簡単な質問に答えると、AIが自動的に最適な資産運用方法を提示します。ユーザーはその方法に従って投資判断ができるということです。
また、bot投資という方法もあります。
botとは、自身で確立した理想的な投資法を機械に入力することで、後はAIが自動的に取引を行ってくれる手法です。
AI活用型投資法のメリット・デメリット
仮想通貨の売買や投資判断をAI・ロボットに任せることで、手間や時間のコストが削減できます。
特にbotシステムは、一度手法を確立さえしてしまえば取引の自動化が可能です。普段は仕事で忙しい人にも大きなメリットとなるでしょう。
しかし、botなどはハッキングに狙われる可能性があり、絶対に安全とは言い切れません。
10.アービトラージ取引
アービトラージ取引とは、取引所間の価格差を利用して利益を狙う方法です。仮想通貨は同じ銘柄でも取引所によって価格が異なります。
たとえば、1BTCの価格がbitFlyerで100万円、Zaifが99万円としましょう。この時、bitFlyerで1BTCを購入し、すぐにZaifで売れば1万円の利益になります。
取引所間で価格に差が生まれる理由は、取引所の中で需給関係が発生するためです。
仮にAという取引所で通貨を100円で売りたいという人がいても、Bという取引所では同じように考える人がいるとは限りません。
中には90円で売りたいという人もいるでしょう。これが価格差に繋がります。

口座を開くまでには時間がかかるので、いざ売買したい時に登録していては遅いと言えます。
アービトラージ取引のメリット・デメリット
アービトラージ取引のメリットは、複数の取引を繰り返すだけで、安定した利益になりやすいことです。
基本的に各通貨の細かい情報を調べる必要もなく、参考にするのは取引所間の価格差のみです。うまくいけば費用対効果が高い投資法になりえます。
一方、取引所の仕様については、しっかりと頭に入れておかなければなりません。
各取引所は手数料が異なるので、単に価格差だけで売買していると、気付ければ手数料で赤字になっている可能性もあります。
11.AirDrop(エアドロップ)
AirDrop(エアドロップ)とは、ある仮想通貨を保有しているだけで無償でコインを受け取れることです。
特にICOトークンに多く、コイン発行者は多くの人に配給することで認知度が高まり、投資家は投資額ゼロで通貨を受け取れます。
AirDrop(エアドロップ)のメリット・デメリット
AirDropのメリットは、宝くじと同じ感覚で次々と通貨を獲得し、大きく値上がりする通貨があれば、投資額0円で多額の利益を受け取れることです。
ICOトークンの場合は短期間で大化けする可能性もあり、宝くじを買うよりも効果的と言えるでしょう。
無料で美味しい思いができるAirDropは魅力的ですが、もちろんデメリットもあります。
それは売り逃げするタイミングが難しいということです。
仮にAirDropで大量の通貨が流通した場合、「買ってまで手に入れなくてよい」という投資家が多くなり、無料で手に入れたい需要はあっても、「買い」に対する需要は高まりません。
12.自動積立て投資
仮想通は、毎月一定額の金額を積み立てて資産運用することができます。これを自動で行う方法が、自動積立投資です。
国内では唯一、Zaifがビットコインの自動積立サービスを提供しています。
たとえば、1か月の積立額を5,000円に設定しておけば、Zaifの口座から自動的に振替が行われ、指定日にビットコインと両替してもらえるのです。
Zaifの積立方式は「ドルコスト平均法」といいます。
自動積立て投資のメリット・デメリット
自動積立て投資のメリットは、放置しておくだけでコインの枚数が増えていくことです。
Zaifは自動式が特徴で、人の感情を挟まずに淡々と決められた金額を買っていくので確実性があります。
ただ、資産運用的な側面の強い積立て投資はインパクトに欠けます。毎月コツコツと貯めていく方法が性に合わない方にはオススメできません。
12種類の投資テクニック・投資の仕方まとめ
今回は仮想通貨を巡る12種類の投資テクニックや方法を紹介してきました。
仮想通貨投資は、こうした稼げる方法が多いこともあり、色々なところへ資金を分散することでリスクを抑えることができるでしょう。
今回紹介した中でもレンディングやAI投資は新しい部類に入ります。そのため、これからもまだまだ理想的な手法が開発されるかもしれません。
1つの方法にこだわらず、時代の流れに合わせて適切な投資テクニックを見つけてみてください。